内閣府 令和2年度沖縄型産業中核人材育成事業「UXの価値を向上させる施策を提案可能とする人材の育成プログラム」 研修生募集のご案内

2020.07.02

内閣府 令和2年度沖縄型産業中核人材育成事業

「UXの価値を向上させる施策を提案可能とする人材の育成プログラム」

研修生募集要項

本事業は、一般社団法人IIOTが内閣府から委託を受け、UX(ユーザーエクスペリエンス)設計技法を習得して担当業務の価値向上を具体化し、製品/システム/サービスに新しい価値を伴うソリューションが提案できる人材を育成するプログラムです。前年度に委託された同プログラムを今年度用に改修・改善し、新たに参加する研修生及び前年度の受講生を対象に、新型コロナウイルス感染防止策を施した方法で提供いたします。
 世界中のあらゆる産業において、IoTやAIなどに代表されるデジタル技術を駆使した製品やサービスが急速に増加し、新たなビジネスモデルが次々に展開されています。市場の変化に伴い、ユーザーが製品やサービスを選択する基準も、これまでの機能性や信頼性から、新しい/楽しい経験を価値(品質)として購入するように変化してきています。そのため、提供者側もユーザーに、より高い体験価値を提供することを模索してきています。
 本プログラムでは、沖縄県内のIT関連業務に従事する人材が、これまでの担当業務推進に必要な専門性とは異なる視点の技術を習得して、担当業務の付加価値を向上させるとともに、業務委託者に新しい価値(既存の価値向上を含む)の提案ができる人材を育成します。本プログラムの研修生を以下のとおり募集いたします。


 

本プログラムの研修生を以下のとおり募集いたします。

1.目的

①「ユーザー価値」、「ユーザー体験」という視点から、研修生が担当するIT業務にこ
    れまでと異なる観点を加えることで、ユーザーにとって不便な状況が発生することを削
    減する。

②業務委託者に対して、「ユーザー価値」、「新しい体験」など、製品/システム/サー
   ビスに新しい価値を提供できるようなソリューションが提案できる人材を育成する。


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2.対象企業

県内のIT関連企業:アプリ/ソフトウェア/WEB開発企業、第三者検証事業者、コー
  ルセンター事業者など

3.対象者

①既存受託業務に従事している経験年数2年以上のIT経験者

②業務を経験するリーダー、マネージャー

③企画 / 設計関係者

4.募集人数

20人

5.研修期間

令和2年8月22日~令和3年1月22日 (「項14.研修方式と日程」を参照)

6.応募条件

①出元企業管理者の推薦があること

②研修期間中、すべての研修を受講できる者

③本人に受講意欲がある者

④沖縄県内在住者であること

⑤リモート研修/オンライン復習用のパソコンは自前で準備すること
   (オンライン会議ツール「Zoom」、オンラインホワイトボード「Miro」等はIIOT側で
       準備します)

7.受講料等

・無料

・研修生の人件費や交通費等の補助はありません。

8.研修方式

土曜7時間または金曜3時間から成る計87時間の研修
 ① 対面研修(※):原則、土曜;9~17時、 計48時間
   月に1回の頻度で開催し、講師と研修生が一堂に会して講義とディスカッションを実施
  ※ 新型コロナウイルス感染防止の観点から、市中感染状況に応じてWEB会議システムに
    切り替え、任意の場所から参加できるオンライン形式で実施します。状況が落ち着いて
    いる期間は、項番23.に述べる「新型コロナウイルス感染防止策」を施した条件の
    下、通常の講義形式で実施します
 ② リモート研修:金曜;18~21時間、 計39時間
   対面研修がない週に実施し、WEB会議システムを利用して任意の場所からオンライン参
   加します。対面研修で与えられた課題について、グループ単位でワークショップを行い
   ます
 ③ 研修後のオンライン復習
  ・対面研修をビデオ録画しオンデマンド配信することで、研修生が自己復習できる環境を
   提供します
  ・対面研修に会場参加及びリモート参加のいずれも出来なかった研修生は、動画コンテン
   ツにより未受講の講座を自己学習します。疑問・質問はメールで受けつけます。受講確
   認テストにより理解度が所定のレベルに達しているかを講師が判定します。

                        

9.研修場所

① 対面研修:浦添市内、那覇市内の最大収容人数100名~300名程度の会議室

② リモート研修:各研修生がネット接続できる任意の場所

③ 研修後のオンライン復習:各研修生がネット接続できる任意の場所

10.目指す人材像

 UXはユーザー視点で体験を設計する知識・スキルのため、他の専門技術とは異なり、研修
 生に予め特定専門分野の知識や経験を求めません。また、担当業務が企業間取引で直接ユー
 ザーと接していない者も必ず数段先にはユーザーがいるため、UX設計はどのような業務に
 も活用できます。そのため対象となる候補者は、開発技術者、企画・設計者、技術営業、管
 理者、コールセンター関係者などIT業務従事者であれば特に制約はありません。研修生は
 5か月間の研修をとおして次のビジネス力を養います。

① ユーザー視点
  常にユーザーのニーズを理解し、ユーザーの立場に立ってものを考えられる力

② 分析力
  調査結果を適正に分析して、現状の課題やゴールを見極められる力

③ コミュニケーション力
  アイデアを伝える手段を多く持ち、ユーザーや関係者を上手く巻き込める力

④ 実行力
  描いた理想を最終成果物までもっていける力参加者によるディスカッションで、課題の
  共有と相互の気付きを醸成します

11.研修の全体構成

前半は、座学でUX設計に必要な基礎知識を学び、グループワークでUX設計と達成度定
  義(メトリクス)を疑似体験します。
  後半では、習得した知識を再整理し、グループワークでUX設計をテーマに応じて実践し、
  グループ毎の成果報告及び個人の成果報告を企業関係者、実行委員会関係者などへ報告しま
  す。

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12.研修の構成要素


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13.研修日程概要


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14.研修方式と日程

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15.前年度の課題及び今年度の施策

① コンテンツの見直し
 『前年度の課題』
  ・時間の制約上、カリキュラム消化を急いだ面があり、前のプロセスに立ち返って見直す
   時間が取れなかった
  ・メトリス検討のトピックが提案アプリの進捗とうまく同期しなかった
  ・最終成果は提案アプリの代表画面の作成まででとどまった
 『今年度の施策』
  ・研修時間を増やし、途中で立ち止まって振り返る機会を作ります
  ・メトリクスは各プロセスの達成目標設定として本編と一体化します
  ・アプリのプロト作成までやりきるよう、XDを使ったインタラクティブなプロト作成を目
   指します
 ② 研修日程の見直し
 『昨年度の課題』
  ・毎週木・金曜日夜の研修参加は、企業側にとって通常業務との調整が難しかった
  ・研修生がワークショップを欠席した際、GP内議論をキャッチアップするのが難しかっ
   た
  ・リモート研修時に、講師による個別のグループワークのケアが十分行き渡らなかった
 『今年度の施策』
  ・土曜日に集中対面ワークショップを設定し業務の影響を軽減します
  ・リモート研修は研修生もリモート(各自の環境から)参加可能にします
   ZoomやMiroなどオンラインコラボレーションツールを活用します
  ・対面研修とワークショップ議論の録画を残し振り返りができるようにします
  ・ワークショップ時のファシリテータを増強し3人講師体制とします

16.応募方法

① 希望者は、応募申込書を上長に提出し承認を得てください
  ② 上長は(希望者が複数の場合、全員の応募申込書を取り纏め)推薦状と合わせて、IIOT事
  務局へ項24.のメールアドレスにお申込みください

  ⅰ. 研修生の応募申込書(R2_応募申込用紙(研修生用)_氏名.xlsx))

  ⅱ. 管理者の推薦状  (R2_研修生推薦状(管理者用)_企業名.xlsx)

17.応募期限

令和2年(2020年)8月7日(金)17:00
  提出が遅れる場合、予め事務局へご連絡ください

18.選考方法

事務局との面談またはWEBインタビュー 
  応募者多数の場合、事務局と出元企業の管理者間で調整を行う場合があります

19.修了証の交付

すべてのカリキュラムに参加し、別途、実行委員会で規定する修了基準を満たした研修生に
  は、内閣府担当大臣から修了証が交付されます。

20.事業終了後のご協力

研修生がプログラムで習得した知識や技能について、職場での活用状況、業務内容や業績
  に与えている影響などについて、IIOTからプログラム修了者及びその上長へ年に1~
  2回アンケートをお願いするので、ご協力をお願いします。

21.教材開発及び講師担当

一般社団法人UX設計技術推進協会(UXDQ)

22.事業説明会の開催

IIOTとUXDQの講師参加による、オンライン事業説明会を開催します。参加をご希望
  項24のメールアドレスへ、メールタイトル『IIOT事業説明会への申込』と記入し希望日
  時と合わせてご連絡ください。折返しZOOMの招待URLをお送りします。
     ① 7月8日(水)14:00~15:00
     ② 7月8日(水)15:00~16:00
     ③ 7月20日(月)14:00~15:00
     ④ 7月21日(火)14:00~15:00
     ⑤ 7月22日(水)14:00~15:00


   UX設計に関する相談事や具体的な話を聞きたい等のご希望がありましたら講師を交えた
   個別オンライン面談を調整しますので、メールにその旨ご記入ください。

23.新型コロナウイルス感染防止策

対面研修の際に、3密を避けるため以下の取組みを行います。
     ⅰ 密閉空間
          研修生、講師、事務局員、総勢20数名が参加する研修会場として、収容人数が100
          ~300名規模の天井が高く空間が広い施設を利用する。休憩の都度、換気を行います
     ⅱ 密集場所
          3人掛け机を1人で利用し、机の前後を広く空けることで、研修生の間隔を十分にとり
          ます。講師はマイクを用いて講義します。13回分のリモート研修は、前年度の研修
          生が一堂に会する方式を変え、全員が任意の場所からオンライン参加できるようにし
          ます
     ⅲ 密接場面
          研修会場では全員がマスクまたはフェイスシールドを着用します。対面研修中に行う
          グループ単位のワークショップは、研修生間の距離を十分に確保し議論します。


   尚、会場入場時には事務局にて研修生の体温を測定します。入口に消毒ボトルを設置し、
   入室時に手指消毒を行っていただきます。また、随時、会場内の除菌ができるようにし
   ます

24.問合せ先

一般社団法人IIOT 事務局 翁長 亨(オナガ)/宜壽次 正徳(ギスジ)

電話: 098-938-0835 メール:info_jinzai@iiot.or.jp

                                                                                                                      以上

ご 参 考;令和元年度の研修効果


    ■ 効果確認テスト (研修前後にUX設計の知識/実践に関する記述式10問)
       研修前:26ポイント ⇒ 研修後:79ポイント

   ■ アンケート結果 (研修後に、理解度、満足度、今後の取組み意欲などの質問12問)
      • 研修の理解度について、「十分理解できた」と「大体理解できた」の合計が40%。
      「半分以上理解できた」と合わせると83%
      • 研修の満足度は、「非常に満足」と「やや満足」が90%
      • 研修内容が今後に役立つと考える研修生は100%
      • 研修による能力(知識・スキル)の向上について、90%が期待できると回答
      • やる気の向上については、90%が期待できると回答
      • 職場での活用は、70%が期待できる
      • 今回の研修から派生する関連技術の研修や上級編の研修を望む声が多い
      • 研修終了後のコミュニティ参加については、93%が参加したいと表明

アンケート237